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Re: 『日本海軍護衛艦艇史』

 投稿者:桜と錨  投稿日:2017年12月14日(木)12時10分54秒
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  キャプ専クックさん、こん**は。

>『日本海軍護衛艦艇史』 を早速読購入しました。

 お買い上げありがとうございます。 海人社さんにかわりお礼申し上げます (^_^)

>基本的ないわば地道な技術が劣っていたのではと
>派手でかつ、成果が目に見えるものばかりを追求していた

実は「大和」にしてもこれを詳細に見れば、船体も機関も装甲も兵装も全て問題点が沢山あり、
技術レベルとしては大したことないんですよ。

46センチ砲にしても、従来からの砲熕技術の延長線上の“改良”に過ぎませんで、極端な話しが
単に口径が大きいだけで、その細部を見れば動力一つとっても実際は問題点だらけでなんです。

それに九一式(一式)徹甲弾にしても、弾体の製鋼技術は低かったことが明らかになっています。

零式戦闘機にしたところで、その運動性能はともかくとして、機体も装備も問題が多かったことは
ご承知のとおりです。 編隊としての運用に重要な無線機さえ満足なものは出来なかったのです
から。

これを要するに、何と言っても日本はやはり“持たざる国”であり、産業力も技術力も諸外国から
すれば遙かに劣っていたと言わざるを得ません。 特に基礎的な科学レベルにおいては決定的とも
言えます。

何しろ、真空管どころか、継ぎ手のパッキン一つでさえ満足なものは作れなかったのですから。

あるいは魚雷艇、そしてそれに搭載する小型高出力のディーゼルエンジンでさえ実用に耐えるものは
開発できませんでした。

これは何も戦艦などに勢力を集中したためだけではありません。 技術レベルが低かったのです。

戦後になって旧海軍の技術屋さん、特に造船官達が「造船技術は勝てり」「上手くいかなかった
のは全て用兵者の無知」などと声高々に叫んだため、今でも一般の方々でこれを信じてしまう人が
多いのですが、事実とはかなり違うことが最近になってやっと一部の研究家の人達も認識するよう
になってきました。

そして兵器開発のための基礎技術の貧弱さはもちろんですが、技術屋さん達の“システムデザイン”
能力が低かったと言えます。

例えば、見よう見まねでレーダー(電波探信儀)を何とか実用化するところまで行きましたが、
結局のところ“量産工業製品”としての信頼性は低く、PPI表示器も作れず、ましてやこれを
中心とするCICの発想などどこにもありませんでした。

よく「技術的な発明はイギリス、実用化は米国、そしてそれを改良するのが日本」と言われますが、
全くその通りだと思います。


 
 
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