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とよこさん、
御車山会館建設については、高岡市はずっと「民間の活力に期待する」とのスタンスを取ってきましたが、ここに来て数年後に来る「開町400年」記念の目玉として、御車山会館建設を具体的に検討し始めたようです。御車山保存会の方にも、建設研究会への出席委員の選定依頼が来ています。保存会としては、山町筋内であれば建設は良かろう、という同意はすでに取り付けてありますので、その線に沿って場所の選定がなされることと思います。
山町筋では、過去数年間にわたる候補地の検討・打診などで約4箇所の可能性があると考えられます。但し、これはあくまで僕の個人的な見解ですので、あらかじめお断りしておきます。1)小馬出町の板屋葬儀社の用地700坪。2)木舟町のケンシンと隣の目下販売にかかっている約200坪の旧家及びその裏側周辺を含む一帯。3)老朽化した婦人会館、勤労青少年ホーム、高峰公園を含む一帯4)御馬出町のNTT及びその一帯。
一番手軽なのは、板屋葬儀社の駐車場を含んだ一帯でしょうが、街づくりの手法から行くと、一番不都合な場所と言えましょう。
「土蔵造りの町資料館」と観光駐車場に近すぎて、人の町並みへの広がりを期待できないからです。理想的なのは、御馬出町か利屋町あたりではないでしょうか。建物が現存する一帯なので、いろんな方面との調整が必要であり、役所としては面倒な場所かもしれませんが、小馬出町周辺に施設が固まると昭和通より西側に人の足が伸びない可能性があり、旧北陸街道一帯に元気を与えるには局所的過ぎる嫌いがあります。ただ作ったばかりの観光駐車場との連携を考えると、板屋葬儀社の敷地は行政的には極めて都合がよいと言うことになる可能性はあります。僕は、観光駐車場に車を止めて、御馬出町まで、町の散策を楽しんで貰いたいと考えています。
現在訪れる観光バスの行動は、菅野家前にバスが止まり、そこで数十人がダダダッと降ります。やがて30分ほど経つと、そこへ観光バスが戻ってきて皆急いで乗り込みます。そしてバスは氷見の灘浦の旅館方面へ向かって行くと言うスタイルです。折角巨額をかけて、町並みが整備されつつあるのに、単に旧家の内部を見るだけでは、高岡の印象も稀薄になってしまいます。町を歩き、町の人々との交流を通じ、思い出を持って帰って欲しいと思います。高岡の人たちは、「旅の人」にはとても親切です。その良い特性を生かせるような町の開発方法が望ましいし、御車山会館も同じ山町内であってもそんな可能性が少しでも増える場所に設置して欲しいと思っています。
勿論、会館については、高岡市に拘らず、御車山を核とした民族・芸術性の高い県の施設としての働きかけをすべきだとの声も出ています。内容的には、水墨画美術館よりも中身の濃いものが出来そう
だから、県立の方がよいのではないかとの声があります。「お祭り文化会館」といったものになるでしょうか。まだまだ皆で研究中の段階ですが、取りあえずは、最近の動きとしてお伝えしておきましょう。
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