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感性=多様な認識の統一だとすれば

 投稿者:わんこ  投稿日:2018年 4月 1日(日)17時33分48秒
  通報 編集済
  S1191さん

リンクを貼られた文章を読んでみました。

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高梨 隆雄さんのプロフィール
http://www.hmv.co.jp/artist_%E9%AB%98%E6%A2%A8%E9%9A%86%E9%9B%84_200000000314780/biography/media_all/

ソニーに勤め大学の教授を務められていて 著書に「美的設計方法論」が
ある。

***


おっしゃるとおり 先の文章は 感性 格好良さをどう現実にするか? の方法論に
具体性がない抽象的な概念までの説明にとどまっているようです。

多少のアンバランスが心地よい 車はそんな一面だけでデザインをされていないと
思います。

S1191さんが

>その領域になると、私はシュイーンとか擬音のオンパレードになってしまいます。

こうおっしゃるとは思っていませんでした。車を設計されてこられた方が
シュイィ~ン ファーン! と擬音ですか!?

でも考えてみれば 気持ちいい を理屈で表現するのは難しいし 心地よい快音
を理屈や理論では伝えきれない。

「車の格好良さ 気持ちよさ 感動を与えてくれる要因 とはなにか?」

メーカーでは 徹底的に追い込んできていると思います。
例えばBMW社はエンジンのフィーリングについて ベンツ社ではステアリングの
フィーリングや乗り心地についてとか。
トヨタでは車内のノイズや静粛性の高さについて とか・・ 執着する部門が浮かびます。



実際の車 例えばシリーズIII で考えればどうか?

イギリス車のデザインの魅力は? と考えが広がります。
ミニやトライアンフの平面的なウッドパネルを使ったメーター回り
あれは生まれ育った環境と言うか 遺伝子的好みが反映しているように
思います。
恐らく触れてきた家具や建物から想起されるデザインではないでしょうか?





私は27年前にペブルビーチのコンテストを見にいって そこで本当にゴージャスな車を
見ました。 博物館と違って基本的に動くことが前提の車ですから活き活きしていました。
前にも書きましたがこの動画の2分32秒から出てくる デュッセンバーグのトランクに
詰んである バッグのデザインに感動しています。

これは正にX305に貼ってあったローズウッドのデザインに通じていて
手に入れたときの喜びが一入だったのも頷けます。
卒業して働いた上司が シリーズIIIに乗っていてその時のウッドのデザインに
反応したのかもしれないし、縦目ベンツに乗るようになって 上質なローズウッドを
求めて貼り付けて裏切られてから見る目がついた方が要因としては大きいかもしれません。

味覚で言えば 美味しいのを食べたことがなければ 味音痴になるし 本来の出汁の
良さの経験がなければ 繊細なうま味に反応が鈍くなると思います。

いずれにせよ ベースとなる経験や育ちが感性の根源にあると思います。
素養の無い人には反応されない魅力 と言うのは掲示板を通しても色々と感じて
きました。

日本の自動車をデザイン 設計される方が アメリカのピアスアローやフランスのデラヘイ
そしてイギリスのロールスロイス フェラーリに触れてこなければどんなに理論を
勉強しても 届かない面があると思います。

1500ccのファミリーカーを造るのにその様な経験や資質は要らないのかもしれませんが
こと車が好きで趣味であって仕事についているのであれば 語り合うベースとして
必要な経験や認識があってしかるべきだと思います。
例を挙げれば 上質な革やローズウッド、V12のフィーリングの経験でしょうか。

高梨さんの文章で

>感性を総合的な認識としてとらえるメカニズムは,
>多様な認識の統一を示唆する.そこには,「多様にお
>ける統一」を完全性とみなし,「感性的認識の完全性」
>を美と規定した18世紀の哲学者バウムガルテンの
>「美学」1)がわれわれには想起されてくる.

多様な認識を統一し完成させるのが美学であるとしたら
多様性 すなわち色々な経験や価値観がなければ 美学が成り立たない
と言うことだと思います。

その他には遺伝的要素があるようで
女性が男性に対して 体臭や存在感からDNAレベルで好き嫌いを判断するように
私は車からその様な感覚を得ます。

単なる機械、中古車でしたらコスパを重視しますが、上記の様な感覚的感動を
得られる経験の為には 思いっきりつぎ込んでしまう。
シリーズIIIのダブルシックスは 憧れの女優とのお付き合いに近い感覚で
逆に原資をかけられない人には触れられない相互関係にあると思います。



 
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