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自民党の新総裁に谷垣禎一(たにがき・さだかず)氏が選出された。
が,これほどやる気のない自民党総裁選挙はなかったように思う。盛者必衰とは言うものの,これほどまで悲惨な光景は見たくもなかった。
何が悲惨かと言えば,下野した自民党を本来立て直さなければならない主戦級の人たちが総裁選をパスしたことであろう。
言い訳はいろいろあるのだろうけれども,要するに貧乏くじは引きたくないということだったのではないか。
谷垣氏も立候補当初は,党再建の「捨て石」になると言っていたぐらいだから,今総裁になってもしんどいだけだとの損得勘定が働いたということなのであろう。
かくして,挙党一致を唱える谷垣氏と老害排除を訴える河野太郎氏が中身のない総裁選を戦ったわけである。
自民党の最大の問題は,自民党とは何なのか,そして何を目指すべきなのかが見えなくなってしまっていることである。総裁選挙は,党の哲学や理念を巡って議論を戦わせ国民にアピール出来る絶好の機会だったはずである。が,それは叶わなかった。役者が違ったのである。
問題は河野氏である。中身がない。中身がないくせに先輩たちを罵倒する。
確かに長老議員たちに問題を見出すことも出来るだろう。が,人を批判し,そこに排除の論理を持ち込んでしまっては一緒に仕事をすることは出来なくなってしまうだろう。
古諺に「罪を憎んで人を憎まず」というように,問題とすべきは人そのものではなく「体質」の方でなければならない。つまり,今自民党が行わなければならないのは,衆院選惨敗の責任を長老議員に押し付けてリストラすることではなく,党の体質を改善することだということである。
衆院選において,自民党は民主党を否定して生き延びようとした。そして総裁選において,若手議員は長老議員を否定して生き返ろうとした。「他者否定」の構造はいずれも同じである。改善しなければならないのは,この「他者否定」の体質なのではないか。
はたして自民党の再生は可能なのだろうか。日暮れて道遠し。
http://bb14.ihot.jp/toyosatotown/
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