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霜川年譜

 投稿者:アリオーソ(かぐら川)  投稿日:2007年 4月22日(日)00時00分16秒
  通報 編集済
  《三島霜川年譜》

・1876(明9) 1歳
7月30日、石川県砺波郡下麻生村686番地(現:富山県高岡市下麻生)に生まれる。4月8日説もある。父・重法、母とめ。家業は代々医者であった。本名は才二。ペンネームは、「うたの助」「歌之助」「犀児」「鳥奴」「牛魔王」「椋右衛門」「島三子」など。家紋は抱き茗荷。
(1876年4月18日から1883年5月9日の間、富山県は石川県に組み込まれていた。)

・1879(明12) 4歳
2月23日、妹しげの生まれる。

・1881(明14) 6歳
2月12日、妹あい生まれる。

・1887(明20) 12歳
「水滸伝」、「三国志」、涙香の翻訳物や、須藤南翠の作品などを読む。

・1889(明22) 14歳
福島県磐城郡四倉(現:福島県いわき市四倉町)へ転居し約2年間生活する。

・1893(明26) 18歳
この頃、第四高等中学校へ入学しようとして金沢に遊学したこともあるという。二葉亭四迷訳「あひびき」などを読む。泉鏡花、田中涼葉らを知ったと思われる。

・1894(明27) 19歳
4月5日、妹みさお生まれる。
小説家になりたいと父に告げる。父は反対して認めず、9月、東京へ飛び出る。鴎外の「水沫集」中の「埋木」「うたかたの記」、内田不知庵訳「罪と罰」、森田思軒訳「懐旧」などを読む。

・1895(明28) 20歳
(一時、医学校の済生学舎に学んだという伝聞もあるが不明。)4月、父から長文の手紙が来て、文学への志望を認められる。しかしまもなく父が変死する(4月16日)。文学への情熱さらに強まる。病気のため一時金沢に帰っていた田中涼葉が再び上京、本郷区本郷弓町の下宿に同居する。やがて涼葉を介して徳田秋声とあい知るようになる。この下宿に小栗風葉、桐生悠々も訪れ、文学について談じる。
家業の病院は堀井医師に委託する。

・1896(明29) 21歳
本郷弓町の下宿に小栗風葉、桐生悠々も訪れ、文学について談じる。12月、秋声は風葉と語らい柳川春葉と3人で、尾崎紅葉の裏つづきの家で共同生活の「十千萬堂塾」〔牛込区箪笥町〕を始める(後に、田中涼葉、中山白峰、泉斜汀らも参加)。霜川も秋声らの紹介で紅葉の門に入り、硯友社の同人格となる。
家業の医院を堀井医師から松井医師ら4人に委託(医院はいつまで続いたか不明)。

・1897(明30) 22歳
春ころ桐生悠々の下宿に入る(4か月)。悠々からシェークスピア、トルストイなどヨーロッパ文学の知識を得て、影響を受ける。7月、郷里の家を整理し、下谷区上野池ノ端七軒町に住む(翌年4月まで)。生活は困窮し暗黒時代。妹しげのは森田謙斎宅、妹あいは豊島家で育てられる。

・1898(明31) 23歳
1月29日、田中涼葉死亡。この頃、人民新聞社(『日刊人民』を発行)に入る(明33年まで)。8月、「埋れ井戸」が『新小説』の懸賞小説に当選した。稿料は三十円。『めざまし草』の評にとりあげられるなど好評を博し、文壇登場のきっかけとなった。

・1899(明32) 24歳
1月、「除夜」「黄金窟」を『日刊人民』に、4月、「ひとつ岩」を『世界之日本』に、8月、「長髪先生」を同誌に、「ふた心」を『中外商業新報』に、9月「村の鍛冶屋」を『世界之日本』にそれぞれ発表した。10月、「女海賊」を『煙草倶楽部』に発表し、『帝国文学』(12月)の好評をうけた。「ひとつ岩」の稿料は二十円。(『世界之日本』は、M29.7創刊の雑誌。竹越与三郎主筆。開拓社。)
『世界之日本』に俳句を発表。

・1900(明33) 25歳
無計画な生活態度より依然として貧窮。1月、「寺男」を『新小説』に、12月、「夕潮」を『文芸倶楽部』に発表。年末に、星亨の『民声新報』の社中となり三面記事(社会面)を担当。国木田独歩が編集長。

・1901(明34) 26歳
大阪毎日新聞懸賞小説「ほむら」投稿、紅葉閲す。1月2日、紅葉宅で新年会。秋声、鏡花、荷風、霜川等十八人出席。三月十七日紅葉と談す。3月下旬、本郷区向ヶ丘弥生町3で秋声と同居を始める。三人の妹も一緒(7月に同居解消)。6月21日、星亨が刺殺され『民声新報』廃刊。12月、大阪の兄のもとに旅立つ秋声の荷造りを手伝い見送る。
4月、「長髪」を『民声新報』に、7月。「ささ舟」を『小天地』に、9月、「はんけち」を『新小説』、「星」を『新声』に、11月「渡頭」を『半面』に、12月、「古井の底」を『勢揃ひ』に発表。この年1月の『新声』の時評「甘言苦語」は、霜川を前途有望な新人として推賞した。

http://www3.diary.ne.jp/user/325457/

 

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